2026/10/20 17:24
大きな木の根元でザックを下ろし、腰を落ち着ける。
歩いているときには足元に向いていた視線が、少しずつ周りへ広がっていきます。
苔のついた幹や、重なり合う枝。その隙間から見える光。
通り過ぎてしまえば気づかなかったものが、座って眺めていると、いくつも見つかります。
山では、こうした休憩の時間も楽しみにしています。
水を飲んで、少し話して、なんとなく景色を眺める。そろそろ歩こうかと思いながら、もう少しだけ座っていたくなることもあります。

ただ、歩いて温まった身体も、じっとしているうちに涼しさを感じるようになります。
行動中と休憩中では、同じ場所にいても必要な暖かさが変わる。着ているものを少し調整しながら、その時間を気持ちよく過ごしたいと思っています。
今回、Merino Basic Long Sleeve Teeの上に重ねたSeion Vestには、そんな場面につながる工夫もあります。

肩幅は、肩先まで覆うように少し広めに。
そのぶん袖ぐりにはゆとりを持たせ、腕を動かしやすく、脇からも熱が抜ける形にしています。身体を覆うところと、開いているところ。そのバランスを考えたシルエットです。
首元は少し深めに開けています。
長袖Tシャツだけでなく、薄手のフーディやスタンドカラーのインナーにも重ねやすいように。季節やその日の気分に合わせて、手持ちの服と組み合わせられる形を目指しました。

前側には、シンプルなパッチポケット。
立ち止まったとき、自然と手を入れたくなる場所です。景色を眺めながら手を休めたり、少し冷えた手を温めたり。森の中でも、いつもの服と同じように使えることを大切にしています。
そして、冷たい風が吹くときや、休憩が長くなるときには、上からシャツやシェルを重ねます。
通気性の高いSeion Vestは、風が通る状況では寒さを感じることもあります。そこに風を遮る一枚を足して、暖かさを補う。袖がないので、重ね着をしても腕まわりがもたつきにくいのも、ベストの使いやすいところです。
何を一枚で着るかだけでなく、どう組み合わせるか。いつもの長袖、ベスト、必要なときに羽織るシャツやシェル。それぞれの役割を知っておくと、山での服選びも少し楽しくなります。
十分に休んだら、ザックを背負ってまた歩き出す。
身体が温まってきたら、そのときの感覚に合わせて服装を調整する。
歩く時間も、腰を下ろして過ごす時間も。
Seion Vestを重ねて、初秋の森をゆっくりと楽しみます。


