2026/10/14 17:53
苔に覆われた岩や、幾重にも伸びる木の根。
木々の間から差し込む光が、ところどころで足元を照らしています。まだ緑の濃い森の中にも、空気には少しずつ秋の気配が感じられます。
足元を確かめながら歩き、ときどき顔を上げて、木々の向こうを眺める。同じ緑でも、光が当たる場所と影になる場所とでは、ずいぶん表情が違います。
先へ進みたい気持ちと、もう少し眺めていたい気持ち。そのあいだを行き来しながら、ゆっくりと森の奥へ。

歩き始めは少し肌寒くても、登りに入れば身体が温まり、じんわりと汗ばむ。日差しの届かない場所では、また涼しい空気に包まれる。
秋のハイキングでは、気温だけでなく、歩く速さや道の傾斜によっても、欲しい暖かさが変わっていきます。
今回、肌に近い一枚として選んだのは、Merino Basic Long Sleeve Tee。その上にSeion Vestを重ねました。

長袖一枚では、胴まわりにもう少し暖かさが欲しい。
そんなときに、ベストという形がちょうどよく感じられます。腕まわりの動きやすさを残したまま、必要なところに暖かさを足せる。着るものに迷いやすい季節に、自然と手が伸びる組み合わせです。
Seionという名前には、「整温」という考え方を込めています。
歩くことで生まれる熱や湿気を逃がしながら、必要な暖かさを保つ。変わり続ける山の中で、心地よく過ごせる状態を整えることを目指しています。

素材に選んだのは、PrimaLoft® Active Evolve。
空気を含んで保温しながら、通気性と透湿性を備えています。登りで身体が温まってきたときにも、余分な熱や湿気がこもりにくい。その働きを、袖のないベストの形でも生かしています。
暑さや寒さが気になれば、服を脱いだり重ねたりする。その調整は山を歩くうえで大切なことです。
そのうえで、一枚の服が対応できる幅が少し広がれば、着替えを考える前に、気になる景色をもう少し眺めていられるかもしれません。
足元の苔に目を向けたり、大きな木を見上げたり。一緒に歩く人と話しているうちに、いつの間にか歩く速さがゆっくりになったり。
そういう時間も含めて、ハイキングの楽しさだと思っています。
Merino Basic Long Sleeve Teeに、Seion Vestを一枚。
初秋の空気を感じながら、今日も自分たちのペースで森を歩きます。


