2026/09/25 10:21
標高を上げるにつれて、あたりに少しずつガスが出てきた。Seion Hoodieを着たまま、手にはV-Fold Pole。引き続きゆっくり登っていく。

荷物が軽くなったことで、以前ほどポールの必要性を感じなくなった人もいるかもしれません。でも僕は積極的に使うようにしています。
荷物は軽くなっても、自分の身体を山の上まで運ぶ事には変わりがない。そこまで全部脚に任せなくてもいいと思う。

登りでは、ポールを突くことで腕の力も借りながら身体を押し上げる。下りでは、うまく使うことで膝や太ももに集中しがちな負担を分けられる。
歩くための力が要らなくなるわけではないけれど、脚だけで頑張らずに済む。僕がポールに期待しているのはそういう助け。

山を歩いていると、つい登りのことばかり考えてしまうけれど、登ったぶんは下らなければならない。登りきったところで脚を使い切ってしまうと、その先がなかなか大変。
だから、疲れてから取り出すだけではなく、まだ余裕のあるうちから使っておきたい。

荷物を軽くするのも、ポールを使うのも、できるだけ身体に無理をさせずに山を楽しみたいから。軽くしたのに道具を増やすのか、と思われるかもしれませんが、僕の中では矛盾していません。持ち物を減らすことそのものより、持って歩いたときにどう感じるかのほうが大切。

V-Fold Poleも、バックパックに付けて運ぶだけではなく、ちゃんと使いたい。折角持ってきたのだから脚が疲れ切る前から手伝ってもらう。登って、下って、できれば下山後も元気でいたいので、頼れる道具には素直に頼るようにしています。

ガスの切れ間からときどき陽が差す。日差しが戻ると暖かくなって、登り続けている身体もじわじわと熱くなってくる。
まずはSeion Hoodieの袖をまくる。まだ脱がなくて大丈夫。これくらいで丁度いい。

そのまま稜線近くまで歩いていく。身体は温まっているけれど、服の中が蒸れて「早く脱ぎたい」となる感じが少ない。出発したときは肌寒さを和らげてくれて、登り始めてからも思いのほか長く着ていられる。このあたりが、Seion Hoodieを行動着として気に入っている理由です。

テント場で着たときのふわふわした気持ちよさもいいけれど、歩いているときには、こういう蒸れにくさがありがたい。袖をまくったまま、しばらく服のことは気にせず歩いていました。
それでも登り続けていると、さすがに暑くなってきた。そろそろ汗ばみそうだな、というところで足を止めて、Seion Hoodieを脱ぐ。Nylashiシャツに着替えて歩くことにする。
昨日のテント場から、今朝の肌寒い時間、そしてここまでの登り。ずいぶん働いてもらいました。また肌寒くなったら、よろしく。


