2026/03/11 15:59
行平鍋は、昔から台所の中に当たり前にあった道具です。
特別に珍しいものではないけれど、使っているうちにその良さが少しずつわかってくる。
そんな道具のひとつだと思います。
お湯を沸かしたり、味噌汁を作ったり、麺を茹でたり。
何かひとつの用途に特化しているわけではなく、日々の中で自然に使われてきた道具だからこそ、長く残ってきたのだと思います。

今回作った「YUKIHIRA POT MINI」は、既にラインアップされている「YUKIHIRA POT」の良さをそのままに、ソロで使いやすいサイズとして形にしたものです。
ひとり分のお湯を沸かしたり、簡単な食事を作ったり。山の中で使うことを考えると、このくらいの大きさがいちばん素直なのではないかと感じました。
大きすぎず、小さすぎず。
何かをたくさん作るための鍋ではないけれど、ひとりの時間に必要なことにはきちんと応えられる。
そんな落ち着いたサイズ感です。
「YUKIHIRA POT MINI」を作ってくださっているのは、大阪の八尾で長く鍋づくりを続けてこられた姫乃作.さんです。
昔ながらの製法や道具の雰囲気を大切にしながら、ひとつひとつ丁寧に形にされています。長く受け継がれてきた技術の中で作られているからこそ、この鍋にも変に飾らない説得力のようなものがある気がします。

表面に入った槌目も、行平鍋らしい魅力のひとつです。
整いすぎていないその表情には、工業製品とはまた少し違う温度があります。使い勝手はもちろんですが、ただ便利なだけでは終わらないところに、この道具の面白さがあるように思います。
山で使う道具として見ると、軽さや効率だけでは測れない部分があります。
手に取ったときに気分がいいこと。使っていて自然に馴染むこと。持っていきたくなる理由がきちんとあること。YUKIHIRA POT MINIは、そういう感覚も含めて持ち出したくなる鍋になりました。
山の道具として見ても、台所の道具として見ても、素直で無理がない。
YUKIHIRA POT MINIは、行平鍋がもともと持っている良さを、小さなサイズの中にそのまま閉じ込めたような道具です。
現在生産中です。リリースはもう少し先になりますがどうぞよろしくお願い致します。。


