2025/12/10 09:12
鍋割山荘で名物の鍋焼きうどんを食べる。陶器の器。どっしりと重い。
山荘の奥から出来立てが運ばれてくる。つゆはぐつぐつ、湯気が絶えず立ちのぼっている。
快晴の空の富士山を眺めながら鍋焼きうどん。ここの定番的な楽しみ方。
停滞していると少し寒くなるこの季節に食べる熱々の鍋焼きうどん。一番いい時期なのではないかと思っている。
上に一枚重ねて、下は少しルートを変えて大倉尾根、いわゆる馬鹿尾根を下る。ときどき立ち止まり、振り返る。さっきまでいた稜線が、少しずつ遠く、小さくなっていく。
また何年か先、同じように鍋割山荘で鍋焼きうどんを食べ、富士山を眺めて、馬鹿尾根を下る自分を想像しながら大倉の駐車場まで歩いた。
“Enough Shell Jacket”
「Enough」足りることを決めること。多くしない、削りすぎない。その中間に、ちょうどいい道具は生まれると思います。
Enough Shell Jacket は「必要十分」を落とし込んだウインドシェル。
フードやポケットはあえて持たせません。ポケットの袋布やファスナーの重さ、縫い目の硬さ、風の入り口。それらを引き算することで、軽さ、通気、干渉レスに重きを置きました。
収納はバックパックややサコッシュに任せてシェルは風をいなす役目に集中させる。役割を分けることが結果として快適さを増やします。
「Enough」は妥協ではなく、基準です。素材には20デニールのPertex Equilibriumを使用しています。この「20デニール」という厚さも僕にとって丁度良い厚さなのです。
過度に“多い”でもなく、無闇に“少ない”でもない。ちょうどいいだけを着る。 それがEnough Shell Jacketです。

