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2025/06/25 17:59

梅雨の合間の晴れ間を狙って、海岸沿いの岩礁の道をゆっくりと歩き出す。
頭上を旋回するトンビの鳴き声が聞こえる。波が打ち寄せる音が心地よいリズムを刻む。足元には白く輝く石灰岩が連なり、ところどころ濡れてザラリとしたその表面は日差しを浴びるとじわじわと熱を帯びていく。
足を置くたび、熱を帯びた岩から立ち上るような温気が足裏を伝い、さっきまで澄んでいた海風も、生ぬるくまとわりついてくる。
波しぶきに含まれる塩が肌に軽くしょっぱさを残す、汗がじわじわと滲み出す。
雲の合間から差し込む太陽は雲のフィルター越しでも容赦なく、真っ白な石灰岩が放つ照り返しは、まるで下からも日光を浴びているかのよう。腕や首筋に触れる風には温度差がなく、吐く息はムワリと重い。

そんな過酷な環境でも、『Comfy Pullover Short Sleeve Shirt』は頼もしい。肌に密着しにくいサッカー地の細かな凹凸が生地内に空間をつくり、風が通り抜ける度にひんやりとした涼感を送り込む。濡れて重くなりがちな生地も、素早く乾いて軽さを取り戻し、動きの妨げにはならない。縦横に伸びるストレッチ性は、岩の突起をつかんだり、低い崖の下をくぐったりといった不規則な動作も余裕でこなせる。
足元に広がる潮溜まりを跨ぐたび、無数の船虫や、小さなカニが砂の隙間を忙しなく動き回る。そんな景色を楽しみながらも、シャツは常にストレスフリー。
汗ばんだ体をさらりと包み込み、ふわりと快適さを保っていた。

Pants : Anytime Pants、Shorts
Back Pack : One Mile Trim